御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
おまけ

その後①新婚初夜

盛大な結婚式を終え、そのままホテルのスイートルームに戻ってきたふたり。

家族は家が近いので帰り、遠方からの招待客は同じホテルに宿泊している。

招待客が1000人を超え、芸能人並みの盛大な結婚式となった。

この3年間の翔の頑張りとその翔を支えてきた遥。誰もが心から祝福してくれる感動的なお式となったのだった。

「遥、疲れてないか?」

「翔さんこそ、大丈夫?お祖父様の友人達に御酌されて断れなかったでしょ?」

「確かに飲み過ぎた。とても断れるメンバーじゃなかったからなぁ」と御酌してくれた面々の顔を思い出し身震いする。

「明日は1日何もないし、朝寝坊出来るわね」

「遥。寝るつもり?」

「??」

「今日は、新婚初夜だよ。寝かすつもりはない」と遥を抱きしめ情熱的なキスを繰り返す。

キスの合間に、
「翔さん」と呼びかける遥。

「何?」

「今日1日忙しく動いていたから、せめてシャワーを浴びさせて」

「俺はこのままでもいいけど、遥がそう言うなら、新婚初夜に一緒にお風呂も初夜にしよう」

「え?ひとりで…」

「却下」

と、お姫様抱っこされお風呂場に連れて行かれた。


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