御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
そして、19時。

夕輝達の部屋のチャイムを鳴らす。

「はい」と夕輝が出てきてくれた。

「おう!今日はありがとな」

「夕輝さんこんばんは。お誘いありがとうございます」

「いやいや。まあ入って」と中に入る。

「遥、翔さん、いらっしゃい」

「悠里~ありがとう!」

悠里の横には優香の姿。

「優香、ママのお友達の遥ちゃんと翔さんよ」

じ~っとふたりを見る優香。目がクリクリしてとても可愛い。

「初めまして。ママのお友達の遥です」

「は~ちゃ」「優香ちゃん上手に言えたね」

遥と優香の可愛いやり取りに魅入る翔。

その時、「失礼します」と料理が運ばれてきた。

「翔、遥ちゃん、座ろうか」

「ああ」「はい」

そして、おしゃべりをしながらの食事は始まった。

すっかり母の顔で優香にご飯を食べさせる悠里。

「優香ちゃん可愛いわね」

「まあね~でも、イヤイヤ期で今が結構大変なの」

「そうなんだ。悠里が母親って、まだ実感出来ないわよ」

「優香が生まれてからは、中々会える時間がなかったもんね。お互い忙しかったし。遥達は、少し落ち着きそう?」

「まだまだ忙しいけど、この3年よりはかなり落ち着いたわ」
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