御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
部屋に戻った翔と遥。

「優香ちゃん可愛かったわね」

「ああ。俺達にも家族が増えるといいな」と言いながら遥を抱き締めキスを繰り返す。

「翔さん、露天風呂…」このままでは、ベッドになだれ込みそうな濃厚なキスに変わってきたので、遥は慌てて口を挟む。

「ああ。お楽しみは後にするか…」

ふたりは、部屋の露天風呂に入るのだった。

遥を抱き締める様に浸かり、耳や頬に口づける。お風呂の中でも、イタズラな手の動き。
向かい合い、更に繰り返す。翔ももう我慢の限界になった頃、微かに声が…

「ママ~あちゅい」

「こら、優香。走ったら危ないわよ」

そう、お隣の長谷家の声だ。普通に話している位なら、もちろん隣の声は聞こえない。ただ、子供の高い声は響きやすい。

「「プッ」」
遥と翔は、思わず目を見合わせ笑う。

「続きは中で…」隣には聞こえないだろうが、何となく気をつかうふたりは部屋に入った。
子供のいないふたりは、邪魔される事なく朝まで情熱的に愛し合ったのだった…





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