御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
「知ってるも何も、兄さんこそ知らないの?社内で西園さんの事、知らない人はいないんじゃない?」

「はぁ?どう言う事だ?」「俺も聞きたい!」と夕輝も興味を示す。

「兄さんが、帰国するって人事発表があって、会社中の女性社員が大騒ぎだったんだ」

「??」翔はイマイチわかっていないが、
「だろうな」と夕輝。

「兄さんの一番近くで仕事をするのが秘書だろ?どんな人かとか色々噂になってたんだよ。で、来てみたら、地味でメガネを掛けた人で社内では安心する女性や悪口を言う女性もいたわけ」

「はあ」と気の抜けた返事の翔。

「それが、先日の海外営業部での出来事で一気に女性達が西園さんに尊敬の眼差しを向けるようになって、西園信者みたいな子までいるよ」

「海外営業部?何があった?」

「えっ、兄さん知らないの?親父も知ってたぞ」

「何々??」夕輝も興味津々。

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