御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
受付横のソファには、足を組んで偉そうに座る派手な女性。受付の女性達も表情を歪めている。
遥も内心溜息をつきたい気分を抑え声をかける。
「島崎様、お待たせ致しました」
「ああ。昨日の。早く案内してくれない?」
「副社長は、ただ今会議中です」
「え~、どうにかならないの?」
「まずは、アポをお取りいただきたいのですが」
「じゃあ、いつならいいの?」
「御用件を教えていただけますか?」
「私が会いに来るのに用件がいる?」
「当たり前です。昨日のご様子だと、昨日が初対面で婚約者等とのお話は全くお聞きしておりませんが」
「はぁ?この私が結婚してあげるって言ってるのに断る人がいるの?」
「「「……」」」遥も話が聞こえていた受付の女性達も呆れて物が言えない。
「私共では、これ以上副社長のプライベートに口を挟めませんので、お父様から社長を通してお話いただけますでしょうか?」
「偉そうな秘書ね。何様?貴方なんて、お父様に言って辞めさせてやるわ」捨て台詞を吐いて帰って行った。
遥は受付の女性達に、
「お騒がせしました」と謝罪し秘書室に戻るのだった。
遥も内心溜息をつきたい気分を抑え声をかける。
「島崎様、お待たせ致しました」
「ああ。昨日の。早く案内してくれない?」
「副社長は、ただ今会議中です」
「え~、どうにかならないの?」
「まずは、アポをお取りいただきたいのですが」
「じゃあ、いつならいいの?」
「御用件を教えていただけますか?」
「私が会いに来るのに用件がいる?」
「当たり前です。昨日のご様子だと、昨日が初対面で婚約者等とのお話は全くお聞きしておりませんが」
「はぁ?この私が結婚してあげるって言ってるのに断る人がいるの?」
「「「……」」」遥も話が聞こえていた受付の女性達も呆れて物が言えない。
「私共では、これ以上副社長のプライベートに口を挟めませんので、お父様から社長を通してお話いただけますでしょうか?」
「偉そうな秘書ね。何様?貴方なんて、お父様に言って辞めさせてやるわ」捨て台詞を吐いて帰って行った。
遥は受付の女性達に、
「お騒がせしました」と謝罪し秘書室に戻るのだった。