御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
「彼女みたいな女性が、翔の嫁になってくれたらなぁ~」

「ああ。俺も」本音がポロリ。

「まあ、ワガママお嬢様がこのまま引き下がるか不安だが、あちらにも連絡を入れたから様子を見よう」

「わかった」このまま何もないといいんだが…


翔が去った社長室では、
「翔が日本に帰ってきても遊び歩かないのは、西園さんに想いを寄せているからだろうか?」

秘書相手に息子の事を心配する社長。

「今のご様子だと、間違いないですね」

「西園さんの方はどんな感じだ?」

「それは…いつもと全く変わりないですね」

「西園さんなら、うちの家内も納得すると思うんだが、こればっかりは相手の気持ちもあるしな」

「そうですね」

「翔の頑張り次第かな」

などと、会話がされているが、遥の正体を知ったら大騒ぎになるだろう。



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