御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
「なる程、仕事が出来るはずだ」今まで黙って聞いていた翼が口を挟む。

「確かに」と翔。

「悠里の上司で親友が遥ちゃんで驚いた!」

「遥ちゃん??」悠里はビックリする。

「ああ。翔の話に度々出てくるから、勝手に呼んでた。ダメかな?」と遥に聞く夕輝。

「構いませんよ。親友の彼氏ですもの」

「遥~」「遥ちゃん~」悠里と夕輝は、遥の言葉に喜ぶ。

「そう言えば!!」突然大声を上げる翼。

「翼どうした?」

「遥も悠里も見覚えがあるなと思ってたんだ!大学は違ったけど、一緒のサークルに所属してたの覚えてない?翼でわからない?」

「「あっ!翼くん」」

「何?お前達知り合い?」

「そうそう!大学時代に。懐かしい!」

「「ホント!」」

「皆、下の名前で呼び合ってたから、気づかなかった」

なぜか、ひとりムッとしている男が。

「翔、機嫌悪くない?」

「プッ。兄さんわかりやすっ。多分俺らが遥って呼んでるのが面白くないんだよ。にしても兄さんが選んだ相手が遥かぁ~大学時代から何でも出来て、美女で、高嶺の花って言われてたよ。西園寺とは知られてなかったけどな」





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