御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
ベリーヒルズビレッジの中でも選ばれたセレブのみが住めるレジデンス。

低層マンションの最上階に住む遥と公造の事は、トップシークレット。

住人達も、知るものはいない。

地下から繋がる入口にカードを翳す翔。そして、暗証番号を押す。更に、顔認証。

コンシェルジュデスクは1階にあるため、地下の入口はセキュリティが厳しい。

同時に、防犯カメラの映像をコンシェルジュデスクがチェックしている。

遥も普段しているが、今日は翔に任せることにした。

そして、再び手を引かれエレベーターに向かい乗り込んだ。エレベーターでは、カードを差し込むと自動で居住の階まで運んでくれる。

翔は、8階に住んでいる。

到着したエレベーターを降り、一番奥の扉へ。

808号室。

翔について中に入る。

ゆったりとした玄関。

「お邪魔します」

「どうぞ」

廊下を進み奥の扉を開けると20畳位の広いリビング。

モノトーンで纏められ、綺麗に片付いている。

「ソファに座ってて」

「はい」遥はソファに座り緊張して固まるのだった。

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