この先に日常は待っているのか
彩は春菜達と、その近くで大和達4人も弁当を食べていた。
「なあ、お前ら。飯食い終わったらちょっと話があんだけどいいか?」
「珍しいね。大和が俺たちにそんなこと言うなんて。」
「なになに!?僕気になる!」
「俺も!教えろよ!!」
大和の急な誘いに、いつも通りの返事をする哲樹に対し、気になって騒ぎ始める颯泰と陽翔。
「お前ら声でけえよ!頼むから他に聞こえないようにしてくれ。」
「あー、なるほどね。食べ終わったら自販機にでも行こうか。」
大和の真剣な顔に、それくらい大事な話なんだろうと察する3人。
「悪いな。ちなみに彩も呼びてえんだ。」
「了解〜。」
4人はササッと弁当を食べ、近くに座る彩が食べ終えたのを見計らって哲樹が声をかけた。
「ねー、彩。俺たち今から自販機行くんだけど、この間、俺飲み物貰ったし、そのお返しするから一緒に行かない?」
「え?私、哲樹に飲み物なんてあげたっけ?」
急に覚えのない哲樹の話に彩は驚く。
「貰ったよ、覚えてないの?とりあえず行くよ〜。小谷さん達ごめんね、彩借りるね。」
「大丈夫だよ!いってらっしゃい〜!」
哲樹達は彩を無理やり連れて、自動販売機まで移動した。
「彩、何飲む?」
「うーん、オレンジジュース!良いの?哲樹。」
「勿論。いつも彩からお菓子とか貰ってるしね。」
「お菓子?さっきの飲み物の話は?」
「嘘だよ。話したいことあるんでしょ?大和。」
「あ!あの紙の話か…。」
「ああ、早い方がいいだろ。」
彩と大和は3人に朝の出来事を話した。