凛と相沢先生
その後無言でお墓の前に2人で行き、唯斗君が口を開いた。

「お線香ある?」


「ごめん、持って来なかった」


「あっ、そう」
と、呟いてから、唯斗君は、私の両親が眠るお墓の前で手を合わせた。



しばらく合わせた後、私の目を見て

「じゃあ行こうか」
と言った。
私たちは、また、何も喋らず車のある駐車場に向かった。
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