凛と相沢先生
朝になり、西音寺さんが、私を呼んだ。

「凛さん」

「はい?」
そう言って、私は、和室の襖を開けた。

「朝ご飯出来たよ?」

「あっ、ご飯...」
正直お腹がペコペコだったので嬉しかった。

「作ってしまったので食べて行ってほしいんですが...」

「はい、じゃあお言葉に甘えて」
そう言うと、持っていた荷物を静かに床に置きテーブルの前に正座した。

テーブルには、ザ朝食の定番ご飯、お味噌汁、鮭、海苔、沢庵が並べられてあった。

「いただきます」
それから、10分もしないで、ご馳走様を言った。

「本当に美味しかったです、ご馳走様でした」

「はい、お粗末様でした」

「片付けは、私がやりますね」

「いえ、まだ病み上がりの方にさせられませんので大丈夫ですよ」

「本当、いつも、お世話になりっぱなしですみません。」

「いえ、私は、凛さんとこうして話してるだけで充分癒しをもらってるので、お構いなく」

「癒されてるんですか?」

「はい、癒されますよ、
きっと唯斗もそう思ってるはずです」

「そうですかね...」

「はい」
そう言って微笑んだ西音寺さんの顔に私は、癒された。
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