凛と相沢先生

裏切り

喫茶店をでてから、スーパーにより適当にお惣菜を買って帰宅した。

pm6:00

手を洗い部屋着に着替えお米を炊き、お味噌汁を作った。
まだ、帰ってきそうになかったので、お風呂に入る事にした。

ゆっくり湯船に浸かり
身体を洗う。

「えっ、なにこれ」

左腕を見ると見覚えのない注射痕があった。
最近、病院で打ってないのになんで...

恐くなって急いでお風呂から上がり、唯一思い当たるあの人に電話をかけた。

「もしもし」

「もしもし、伊吹凛ですが、西音寺さん」

「うん?なに?どうしたの?」

「左腕に何故か注射の跡があるんです、なにか知りませんか?」

「あぁー、それ、今ごろ気づいたの?
町医者に来てもらって打ってもらったんだょ?」

「え?」

「あまりにもしんどそうだったからねー、
一応喘息持ちって言うのは伝えてあるから大丈夫だよ?」

「....そうですか...」

「あっ、そうそう、唯斗ならもう直ぐ帰ると思うよ?」

「えっ?」

「じゃあ、またねー」

すると本当に、電話が切れて直ぐ唯斗君が帰ってきた。

ガチャ

「ただいま」

「おかえり」
なるべく平静を装うことにした。

「ご飯温め直すね」

「あぁ、ありがとう」

「俺も、先にお風呂入ってくるわ」

「あっ、うん」
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