凛と相沢先生

「あれから凛ちゃんの体調大丈夫かって聞かれたよ...
で、左腕の」

ガッと、私の左腕を掴み袖をまくった。

「この注射を打ってもらったんだってなぁ、よかったなぁ、元気になって…朝ご飯も、完食したんだろ?」

「....」

「黙んないで、ちゃんと説明してくれる?」

「……うん...昨日の帰りに、偶然西音寺さんに会って、断わったんだけど強引に車に乗せられて、この家まで送ってもらうことになったんだけど、
私、気づいたら寝ちゃってて、それで、知らないうちに西音寺さんの家に居て」

「それで?なんで、俺に黙ってたの?友だちの家に泊まるってなんで嘘ついたの?」

「それは...嫌な思いをさせたくなくて」

「はぁ?」

「西音寺さんのこと毛嫌いしてたから...」


「毛嫌いね...そんな風に見えたんだ…」


「えっ」

「俺は、訳もなく嫌ってるんじゃない、
理由があって拒絶してる」

「拒絶?」

「俺が当時付き合ってた彼女の浮気相手があいつなんだよ…しかも、あいつは、一回やったら飽きたとか言って捨ててた、そんな奴が今僧侶なんてふざけてるだろ?」

私は、なにも言えなくなった。

「あいつの家で何されたか教えてよ?」

「私はただ、体調が悪かったから寝かしてもらって、それで朝ご飯を頂いただけで、なにもやましいことなんてないよ?」

「だったらさ、服、脱いで?」
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