凛と相沢先生
「こんにちは」

「こんにちは」
いつものように挨拶をして椅子に座った。

「最近調子はどう?」

「普通です」

「喘息は出てる?」
一緒に住んでいるのに唯斗君は、そうやって知らないフリをして聞く。
まるでお医者さんごっこしてるみたいに。
私もそれに乗っかって答える。

「一昨日出ました」

「じゃあ、服少しまくって?」
そう言われ素直にまくり、後ろを向き口を開けた。
「じゃあまた、吸入薬出しとくから、それもらって帰ってね」

そう言われ、診察室を出た。
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