One s death -the last sword-
「今日は、ありがとうございました。明日からも、よろしくお願いします」
好青年の印象を残しつつ、笑顔でそう言うと少し中高年の女性は振り向いた。
「その事なんだけど、貴方の担当は私じゃないのよ。貴方は、今日1日で飲み込みが早かったから明日から違う担当がつくわ」
世話好きな女官長は、豪快な笑い声を上げる。
面倒見が良く、人も良く、良い人だとは思うのだが趣味ではない。
「サラ・マグスタイ。年齢はいってないけれど、小さい頃からこの城にいるから知識は豊富よ」
「…はあ」
予想外だが、できるだけ情報は欲しい。
まあ今の所、女官長と顔見知りになれただけマシか。
振ってくれた手に、こっちも手を振り返したらようやく部屋の扉が閉まった。
備え付けの鍵と、カスクライ王国から持ってきたロックをしてノートを開く。
もう外は、真っ暗だった。
誰が、ここに敵がいるなんて気付くのだろう?
バレた奴がいるなんて、信じられない。
余程の馬鹿だ。
ペンは、知らず知らずの内に紙の上を走っていく。
今日知った事・疑問・噂・答え……。
窓の外を見つめると、寒そうな風が木の葉を揺らしていた。
椅子の上で大きく伸びをし、背中を丸めてまたペンを走らせる。
好青年の印象を残しつつ、笑顔でそう言うと少し中高年の女性は振り向いた。
「その事なんだけど、貴方の担当は私じゃないのよ。貴方は、今日1日で飲み込みが早かったから明日から違う担当がつくわ」
世話好きな女官長は、豪快な笑い声を上げる。
面倒見が良く、人も良く、良い人だとは思うのだが趣味ではない。
「サラ・マグスタイ。年齢はいってないけれど、小さい頃からこの城にいるから知識は豊富よ」
「…はあ」
予想外だが、できるだけ情報は欲しい。
まあ今の所、女官長と顔見知りになれただけマシか。
振ってくれた手に、こっちも手を振り返したらようやく部屋の扉が閉まった。
備え付けの鍵と、カスクライ王国から持ってきたロックをしてノートを開く。
もう外は、真っ暗だった。
誰が、ここに敵がいるなんて気付くのだろう?
バレた奴がいるなんて、信じられない。
余程の馬鹿だ。
ペンは、知らず知らずの内に紙の上を走っていく。
今日知った事・疑問・噂・答え……。
窓の外を見つめると、寒そうな風が木の葉を揺らしていた。
椅子の上で大きく伸びをし、背中を丸めてまたペンを走らせる。