One s death -the last sword-
そう、父上は来なくていいと言った。
だけど何かが『行け』と俺に訴えている。『成長しろ』と。
しかも、戦になるといえば俺に関係ないはずがない。もしこの国の王がいなくなったら、どうなる?
誰が民と国を守る?
俺しかいないじゃないか。
「なぁ、本当に戦になるんだと思う?」
「…何とも言えませんね」
「隠すなよ」
昔の事はあまり覚えていないが、いつかの教師に言われた。
『…ひとつの事を全力でやると、後の全てが駄目になりますね』
その教師は、レベッカが城から追い出した。
王太子殿下に無礼が過ぎた、と。今この年になって、初めて思う。
それでいいじゃないか、と。そして
「俺思うんだ。ひとつの事しかできないなら、そのひとつを全力で頑張ればいいって。そのひとつを選べるか選べないかが、問題なんだって」
「…素晴らしいです」
俺を守ってくれる騎士の髪が、太陽の光を浴びて青色に変わる。
果てしなく続くような先の見えない廊下を、2人で一緒に今歩いている。
そしていつかは、この廊下を歩くのも終わって違う所を歩き出すだろう。
終わらない夢はない。
大事なのは、その時誰が隣にいるかという事。
だけど何かが『行け』と俺に訴えている。『成長しろ』と。
しかも、戦になるといえば俺に関係ないはずがない。もしこの国の王がいなくなったら、どうなる?
誰が民と国を守る?
俺しかいないじゃないか。
「なぁ、本当に戦になるんだと思う?」
「…何とも言えませんね」
「隠すなよ」
昔の事はあまり覚えていないが、いつかの教師に言われた。
『…ひとつの事を全力でやると、後の全てが駄目になりますね』
その教師は、レベッカが城から追い出した。
王太子殿下に無礼が過ぎた、と。今この年になって、初めて思う。
それでいいじゃないか、と。そして
「俺思うんだ。ひとつの事しかできないなら、そのひとつを全力で頑張ればいいって。そのひとつを選べるか選べないかが、問題なんだって」
「…素晴らしいです」
俺を守ってくれる騎士の髪が、太陽の光を浴びて青色に変わる。
果てしなく続くような先の見えない廊下を、2人で一緒に今歩いている。
そしていつかは、この廊下を歩くのも終わって違う所を歩き出すだろう。
終わらない夢はない。
大事なのは、その時誰が隣にいるかという事。