One s death -the last sword-
実権を握っているのは、誰なのか?
王が全て、正しいのか?
俺は賢くないから答える事は到底不可能だけど、だけど世界には『頑張れば何でもできる』という奴がたくさんいる。
根拠のないその自信に、今はしがみつきたい。
何も考えずに馬鹿みたいに笑って、悲しみは明日におくりこみたい。
今日だけを考えて行動するのは馬鹿だけど、悲しむ必要はない。
人間はもう生きているのだから、生きる理由を探すのは間違ってる。
どんな理由であれ、もう命をもらえばこっちのモノ。
正真、そう考えなければやってはいけない。
「…クリスタント王って、どんな王だった?」
レベッカの横顔が、空を見上げた。
「レディック様と同じ、茶色い髪の毛に金色を混ぜた珍しい頭髪に、透き通った水色の瞳。
勉学にも剣術にも秀でていらっしゃって、何処までも完璧な方だと思ってました」
最後の言い方に、低く笑ってしまう。
「…完璧じゃなかったんだ?」
「1度、俺が14の時にクリスタント王とベルカ王女が喧嘩したんです。
ベルカ王女はとても強い意思をもった方で、その後は全く気にしてなかったんですけど…。
クリスタント王は、その後ベルカ王女の顔色ばかり伺って」
王が全て、正しいのか?
俺は賢くないから答える事は到底不可能だけど、だけど世界には『頑張れば何でもできる』という奴がたくさんいる。
根拠のないその自信に、今はしがみつきたい。
何も考えずに馬鹿みたいに笑って、悲しみは明日におくりこみたい。
今日だけを考えて行動するのは馬鹿だけど、悲しむ必要はない。
人間はもう生きているのだから、生きる理由を探すのは間違ってる。
どんな理由であれ、もう命をもらえばこっちのモノ。
正真、そう考えなければやってはいけない。
「…クリスタント王って、どんな王だった?」
レベッカの横顔が、空を見上げた。
「レディック様と同じ、茶色い髪の毛に金色を混ぜた珍しい頭髪に、透き通った水色の瞳。
勉学にも剣術にも秀でていらっしゃって、何処までも完璧な方だと思ってました」
最後の言い方に、低く笑ってしまう。
「…完璧じゃなかったんだ?」
「1度、俺が14の時にクリスタント王とベルカ王女が喧嘩したんです。
ベルカ王女はとても強い意思をもった方で、その後は全く気にしてなかったんですけど…。
クリスタント王は、その後ベルカ王女の顔色ばかり伺って」