One s death -the last sword-
7年前の全ての足跡
部屋に入ると、俺は吸われるようにソファーに倒れこんだ。
「…どうしたんです、レディック様」
俺の長いため息を聞き、レベッカは足を止めて俺に向きなおる。
「ちょっと考える事が多すぎて」
「頭脳明晰なのも考えものですね」
「馬鹿にすんな」
レベッカは軽く微笑み、隣の部屋に足を進めた。
俺にはもう、立ち止まる権利すらない。
立ち止まる事は、できない。
「レディック様、俺は少し外に出ますけど」
「…そんな元気ない」
「じゃあ、行ってきます」
ドアが閉まる音と共に、さらに体の力が抜け疲労感が押し寄せてくる。
南向きの窓からは夕日がもれて、部屋をオレンジ色に染めている。
窓の側には2つの質素なベッド。
間には王城を描いたと思われる大きな絵画が飾られていた。
それに背を向けるようにして西向きに、俺が今座っているソファーがある。
正面には数十冊の本が入った本棚と、また大きな絵画。
今度の絵は多分、ラ・サズリック王国の海岸沿いの村じゃないだろうか。
その絵画の右隣は、隣の部屋へと続くドア。
レベッカが開けた時見た限りでは、ここより一回り小さい部屋だと思われる。
俺は長いため息をつくと、大きくのびをして頬を叩いた。
「…どうしたんです、レディック様」
俺の長いため息を聞き、レベッカは足を止めて俺に向きなおる。
「ちょっと考える事が多すぎて」
「頭脳明晰なのも考えものですね」
「馬鹿にすんな」
レベッカは軽く微笑み、隣の部屋に足を進めた。
俺にはもう、立ち止まる権利すらない。
立ち止まる事は、できない。
「レディック様、俺は少し外に出ますけど」
「…そんな元気ない」
「じゃあ、行ってきます」
ドアが閉まる音と共に、さらに体の力が抜け疲労感が押し寄せてくる。
南向きの窓からは夕日がもれて、部屋をオレンジ色に染めている。
窓の側には2つの質素なベッド。
間には王城を描いたと思われる大きな絵画が飾られていた。
それに背を向けるようにして西向きに、俺が今座っているソファーがある。
正面には数十冊の本が入った本棚と、また大きな絵画。
今度の絵は多分、ラ・サズリック王国の海岸沿いの村じゃないだろうか。
その絵画の右隣は、隣の部屋へと続くドア。
レベッカが開けた時見た限りでは、ここより一回り小さい部屋だと思われる。
俺は長いため息をつくと、大きくのびをして頬を叩いた。