2005



そんなある日の放課後

自分は日直で残って日誌を書いていた。

そうしたら彼女が教室にやって来た


『あれっ? ここにもいないなぁ…』

そう言ってキョロキョロしている

多分自分の前の席の女子、添田さんを探しに来たんだろう


…自分は勇気を振り絞って彼女に声を掛けてみた

「添田さんなら職員室に行ってるよ、今日彼女も日直だから」

言った後にすぐ後悔した

自分に話し掛けてきてくれたわけでもないのに…と。


でもそんな自分彼女はニコッと笑って

『そうなんだ! 教えてくれてありがとう!』

そう言ってこっちに来て添田さんの席に座って

『ここで待っといていい?』

と自分に聞いてきた

「どうぞ …僕の席じゃないけど」

『あはは! 確かに~』

そう言ってこっちを向いて座って、自分が日誌を書いているのをじっと見てきた


< 6 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop