再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
確かに、面影がないわけじゃないけど、でも…


あの普通レベルの瑞が、こんなイケメンに変身するなんて、到底信じられない。


全然、気持ちが追いついてこないよ。


いやだ…


私、ちょっと緊張してる?


この人は、幼なじみの瑞だよ。


それなら、こんなにドキドキする必要ある?


でも…


勝手に心臓が鳴るんだもん。


『お前、ここに住んでるのか?』


瑞は、私のマンションを指さしている。


その長くて細い指がすごく綺麗で…


なぜか、ドキッとした。


『うん、そうだけど…瑞は?ここで何してたの?』


『俺のマンションあれ』


また指を差す。


私の向かいのマンションを…


『え!う、嘘!瑞、あそこに住んでるの?』


そこは、うちのワンルームとは全く比べ物にならない程立派なマンション。


いつか、あんなオシャレなマンションに住みたいなって…


いつも、窓から眺めてた。


花屋のお給料じゃ、一生無理だと諦めてたけど…


そこに瑞が住んでるって言うの?
< 10 / 185 >

この作品をシェア

pagetop