再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
年下の君の想い
無事に退院してから、私は、少しだけ休みをもらった。


仕事してないと、本当はつまらないんだけど。


体を休めることに専念しなさいって、瑞先生に言われたから。


でも、そういう時に改めて思うんだよね。


私は、心の底から花屋の仕事が好きなんだって。


だから、しばらく我慢して、今日、仕事に復帰出来たことにものすごく感謝してる。


良い香りの花達に囲まれてる空間。


ここにいられることが、たまらなく嬉しかった。


賢人君は、私に申し訳ないって、ずっと謝ってくれてたけど…


今は、ずいぶん元気になってくれた。


また爽やかで可愛い笑顔が見られて、本当に良かったと思ってる。


『あの、愛莉さん。すみません…小川総合病院の仕事って、他の人と交代したんですか?』


賢人くんが聞いた。


『うん…ごめんね。しばらくは、店での応対だけにさせてもらおうかと思ってるんだ。足も手も、まだ完全じゃないから…小川総合病院には鈴木さんと行ってね。よろしくね』
< 113 / 185 >

この作品をシェア

pagetop