再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『あ、うん、もちろん…いいよ。何か…相談とかあるのかな?』


『…は、はい。そう…です。時間取らせてすみません、お願いします』


賢人君は、そう言うと、花屋の裏の仕事場に走って戻った。


相談って…


いったい何だろう。


まさか、この前のこと引きずって、責任取って花屋の仕事を辞めるとか?


そんなことないよね…


自分のお店を持ちたいって、夢を抱いて頑張ってる賢人君が、こんなことで辞めないよね。


いろいろ気になりながらも、とにかく私は、お昼まで仕事を頑張った。


時計を見たら、12時半を少し回ったところだった。


今からちょうど休憩に入ろうと思ったら、


『すみません、今、帰りました』


って、賢人君が息を切らせながら走ってきてくれた。


『お疲れ様、そんなに急がなくてもいいのに。じゃあ、ランチ行こっか』


『はい!あの…良かったら、公園で食べながら話しませんか?僕、サンドイッチ買ってきました。ここのお店、手作りですごく美味しいんですよ』
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