再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『本当に?うわぁ、美味しそう。うん、そうしよう。外で食べるのもいいね』


私達は、店のすぐ近くにある静かな公園に向かって歩いた。


『あのベンチに座ろっか』


結構広くて、池もあって、風景が素敵なその公園には、地域の人達がたくさん集い、各々の時間を過ごしていた。


読書に勤しむ人。


写真を撮りたくてカメラを構えている人。


ペットと散歩してる人。


数人のグループで談笑している人達もいた。


みんな、ゆったりとした時の流れを感じて、安らぎのひとときを過ごしているんだろう。


色づく木々の葉っぱが、風にゆらゆら揺れていて…


深い秋の趣を感じずにはいられなかった。


『温かい紅茶、どうぞ』


保温性の高い水筒に入れて、わざわざ持ってきてくれてた。


『嬉しい。ありがとう、いただきます』


温かい飲み物は、この時期、とても有難かった。


あぁ、すごくホッとする。
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