再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『車のトランクに入れてて、さっき取ってきた』


恥ずかしそうに言う瑞。


年上だけど、唇を噛んで照れてる顔、ギャップでめちゃくちゃ可愛い。


私は、その花束を受け取って、思わず薔薇を数えた。


ちょうど11本…


『…こんなことするなんて、ズルいよ…』


『昔、言ってたよな。11本の薔薇の花言葉』


『そんなこと瑞に話したかな?もしかして、花言葉覚えてたの?』


『ああ…お前が好きな物や好きなことは忘れてないって言っただろ?何だってちゃんと覚えてる』


瑞…


感動で胸が熱くなる。


『私のこと…そこまで思ってくれてたんだね…いやだ…また涙が…』


本当に…止まらないよ…涙。


こんなこと、自分がしてもらえるなんて夢にも思ってなかったから。


11本の薔薇の花言葉。


それは、


「最愛」


あなたを最も愛してる、私も…瑞と同じ気持ちだよ。
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