再会は魔法のような時を刻む～イケメンドクターの溺愛診察～

あなたの側にいられる幸せ

あの日、瑞がプロポーズしてくれたシーキャンドル。


久しぶりに見たキャンドルのじゅうたん…


キラキラ輝いてて、本当に綺麗だ。


揺らめく炎を見てたら、若い頃を思い出した。


本当に…いろんなことがあったな。


賢人君は、数年前に手紙をくれた。


自分のお店を持って頑張ってるって。


書かれてはなかったけど、きっと新しい人生を、誰か素敵な人と歩んでるんだろうな。


毎日、大好きな花に囲まれて…


あの優しい笑顔でみんなを癒して…


絶対に、幸せになってるに違いないって確信してる。


坂井先生は、ご実家のある北海道に戻り、病院を開業されたそうだ。


瑞に連絡が来たみたいだけど、その時言ってたって…


坂井先生は「独身を貫いてて、今でも、愛莉のことが好きみたいだ」って。


その真偽はわからないけど、でも…


寒い北海道で、患者さんのために奮闘してる坂井先生を想像すると、それは…とても嬉しかった。


ずっと…元気でいてもらいたいなって。