再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
瑞は何も言わないで、パソコンに状態を打ち込んでいる。


でも、間違いなく気づいてるよね?


私が…


異様な程、ドキドキしてたことに。


今すぐ穴があったら入りたい。


せめて、顔が赤くないことを祈るばかりだ。


『次は喉見せて。口を開けて、エーって言って』


私は口を大きく開けて、舌を押さえられ喉の奥を見られた。


『エー』


って、言ってる自分がかなりマヌケに思えた。


『少し赤くなってる。とりあえず薬出すから、ちゃんと飲むこと。あと…今日はゆっくり家で休むこと。いいな』


真顔で私に優しく言ってくれる瑞の顔…


こんなに近くで見ても、シミシワひとつなく、肌がものすごく綺麗。


ひとつひとつの顔のパーツも、全部が整っていて文句のつけようがない。


こんなイケメンに、こんなに優しい言葉をかけてもらって…


どうしてだろう、ちょっと泣きそうになってしまった。
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