再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
彼氏にはさっきメールしたけど、既読がついてるのに返信がない。


きっと…


全然、心配してないんだろうな。


そう思ったら、この瑞の優しさが余計に心に染みた。


でも…そっか…


この優しさは、私だけに向けられてるわけじゃないんだ。


お医者さんなんだから、当たり前のように誰にでも優しいんだよね。


そんなことはわかってるけど…


それでも、やっぱり嬉しかったんだ。


瑞は…


本当に、すごいよ。


内科医として、しっかりとみんなの命を守ってるんだから。


『はい、斉藤さん。では、受付でお会計して帰って下さいね。お大事に』


看護師さんが私に言った。


『ありがとうございました』


頭を下げたら、パソコンに向かっていた瑞が、私の方を見て手をあげてくれた。


何だか、その笑顔が…


本当に素敵で…


私の中に、なんだかわからない新しい感情が生まれたような気がした。
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