再会は魔法のような時を刻む～イケメンドクターの溺愛診察～

患者さんや先生達の心を癒してくれた花に、毎回心の中でお礼を言ってる。


ここの花のチョイスは、店長から一任されてて、全て私が決めている。


今回のメインは「希望」などの花言葉を持つガーベラにし、色は、ピンク、オレンジ、白にした。


あとは、花茎の先に細かく枝分かれして咲く、紫や赤のスプレー咲きのカーネーション。


フェルトのような温かみのある質感を持ち、ナチュラルで優しい雰囲気のある、白いフランネルフラワーも少し加えて…


かすみ草など、他にも数種類用意したから、それらを上手く組み合わせて飾ろうと思ってる。


花は、基本、匂いのキツ過ぎない物を選び、患者さんが集まる場所からは少し離れたところに置いている。


私と賢人君は、早速、作業に取り掛かった。


バランスを考えながら、花瓶に1本1本心を込めて差していく…


病院にいる人達に、これを見てつらいことを一瞬でも忘れて喜んでもらえたら…


そんな思いを胸に抱き、私達は癒しの空間作りを作り上げる。


私はこの時間がたまらなく好きだった。