再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
仕事のやり甲斐をしっかり感じられて、ラ・フルールで働けてることに、今はすごく感謝してる。


受付近くの作業を終え、1階にはまだ患者さんがいたから、先に2階に行くことにした。


外科近くの花瓶に花を差していると、


『いつもありがとう』


と、坂井先生が声をかけてくれた。


腕が良いと評判の、人気の外科の先生だ。


『こちらこそいつもありがとうございます』


私は笑顔で頭を下げた。


先生も、にこやかな感じでその場を離れた。


メガネが素敵なイケメン先生。


『坂井先生って、大人の雰囲気でかっこいいですね』


と、賢人君。


確かに…


前に、30歳だと聞いたけど、いつも冷静で落ち着いてて…


出来る大人の男性っていうイメージ。


『僕も、いつかあんな大人の雰囲気が出せる男になりたいです』


ニコッと微笑みながらいう賢人君。


『う~ん、でも、賢人君はそのままがいいと思うよ』
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