再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『すみません…ありがとうございます』


『奥様の好きな色はわかりますか?』


『赤…です』


『では、赤い薔薇が良いですね。赤い薔薇の花言葉は「愛情」「貴女を愛しています」です。赤い薔薇をプレゼントすることで、旦那様の想いを奥様に分かって頂けるといいですね』


『そんな花言葉があったんですか…そうですね、本当に…』


もしかして、奥様は、薔薇を飾ることでこの男性に対しての「愛情」を表していたのかも知れない。


それに気づいてもらえなくて、しかも、浮気されたとしたら…


とっても、悲しかっただろうな。


『何本の花束にされますか?』


『…どうでしょうか…すみません、悩んでしまいます…』


『今の奥様への愛情を示す花言葉は、きっと「死ぬまで気持ちは変わりません」とかですかね…』


『そ、そうですね』


『実は、花には本数によっても花言葉があるんです。でも、その花言葉にしようとすると、薔薇の本数は4本になります』
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