再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
悲しい結末と嬉しい誘い
数日後。


私は、久しぶりに彼氏からのメールを受け取った。


「好きな女がいる。お前とはもう会わない」


ただそれだけの、素っ気ない言葉。


『そっか…新しい彼女が出来たんだ…』


そんな簡単なセリフで別れを告げられた割には、私の気持ちは結構落ち着いている。


もっと動揺してもいいはずなのに…


これで良かったんだって、そんな風にすんなり思えたんだ。


でも…


おかしいな…


少しだけど、勝手に涙が出る。


やっぱり、ちょっとは好きだったから…かな。


大丈夫、大丈夫。


私には仕事がある。


大好きな花が、毎日、癒してくれるから…


だから頑張ろう。


そう必死に自分に言い聞かせた。


お風呂にゆっくりと浸かって、パジャマに着替えてから、ホットミルクティーを飲んで…


ふぅ…と、息を吐いた。


そして…


「わかった」


って、その4文字だけを打って…


送信した。


これで…


私は、また1人になった。
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