再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
その時、携帯の着信音が鳴った。


びっくりして、思わずカーテンを閉めた。


光る画面をゆっくり覗き込む。


「菅原 瑞」


嘘!!


マンションを見てたのバレたかな?


そんなはずないよね。


どうしよう。


とにかく、落ち着いて、落ち着いて…


私は携帯を持ち上げ、着信ボタンに触れた。


『はい…』


『あ…ごめん、遅い時間に』


『ううん、大丈夫。まだ起きてるから』


電話、本当にかけてくれたんだ。


瑞の声が…


直接、私の耳に聞こえる。


『愛莉、今度、デートしよう』


え…


え、えええー!!


ちょっと、待って…


今、サラッとデートって言った?!


『…愛莉?聞いてる?』


冷静な質問に、1人で慌ててる自分が恥ずかしくなった。


『…う、うん。聞いてるけど…デートって…』


『2人でどこかに行く、それがデート』


いや、そんなことはわかってるんだけど。


『…あのさ、瑞って…彼女とかいないの?』
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