再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
わざわざ調べてくれたんだ。


ちょっと…ホッとした自分がいる。


私達は、2人並んでシートに座った。


『後で、浮き輪買おう』


『うん』


何気ない会話が何だかすごく楽しい。


『なあ、愛莉』


『何?』


『外じゃないし、それ、いる?』


瑞は私の肩辺りを指さした。


それ…って…


『ラッシュガード?』


うなづく瑞。


『で、でも、微妙に日差し入ってるし…ね』


これは脱げないよ。


とりあえず笑ってごまかす。


『見たいな…』


え…


な、何を見たいの…?


瑞は、私の体から足へとゆっくり視線を移した。


『愛莉の水着姿、俺に見せて』


え!


ちょ…


ちょっと待って。


瑞がそんなこと言うなんて…


『い、嫌だな。幼なじみの水着姿見たって仕方ないでしょ』


私は、ひきつり笑いでこの場をやりすごそうとした。


『俺達はもう子どもじゃないんだ。俺は、大人の愛莉が見たい』
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