再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『ありがとうって言えばいい。全部、本当のことなんだから』


『本当のことって言われても困るよ』


何も考えず、素直に「ありがとう」って言えたらどんなにいいか。


でも…


彼女でもなくて、幼なじみで、しかも、最近再会したばかりで。


この状況で、こんなイケメンの瑞にそんなこと言われても…やっぱり受け入れられないよ。


『愛莉、泳ごう』


え?


瑞は、突然私の手を取り立ち上がった。


促されるままに着いていくけど、やっぱり肌の露出の多さに照れを隠しきれなかった。


正直、すごく恥ずかしい。


それでも…


繋いだ手の温もりと、瑞の優しい笑顔と言葉のおかげで、だんだん親友だった頃の2人に戻っていくのがわかった。


浮き輪をひとつ買って、プールに入り、時間を忘れてずっと遊んだ。


白のレースのビキニにも少しずつ慣れて、気付けば、ラッシュガード無しでも平気になってた。
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