再会は魔法のような時を刻む～イケメンドクターの溺愛診察～

『きょ、今日からお世話になります。でも、本当に素敵だよね、このマンション。うちとは全然違うから広すぎて戸惑っちゃうよ』


『1人だと寂しかったから、愛莉が来てくれて良かった』


こっちを見ながら甘えたような目をする瑞。


こんなやり取りがずっと続くのかと思うと、冷静でいられる自信がなかった。


『あ、あのさ、今日…ご飯どうする？何か作ろうか？』


私は慌てて話題を変えた。


『でも、愛莉、いろいろ疲れてるだろ？』


『ううん、大丈夫。簡単な物なら作るよ。近くのスーパーに買い物行ってくるね』


『じゃあ、一緒に行こう』


瑞も行ってくれるんだ。


『そ、そう…だね』


一緒に住んで、一緒に買い物に行って、一緒に食事して…


そんなの家族か恋人だけでしょ、普通は。


私達っていったい…


そんな思いを巡らせながら、歩いてスーパーに向かった。


品揃えが豊富だから、ここは私もよく利用してる。


『何作ろうか？』