再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『俺の気持ちを素直に言っただけだ。愛莉は、まだ答え出せないって思ってるだろうけど、俺には…その選択肢しかないから』


『瑞…どうしてそこまで私なんかのこと…』


『…また、ゆっくり話そう。とにかく、ここは出よう。早く帰ってカレー作って』


『あ、うん』


とりあえず、カゴとカートを戻して、私達はマンションに向かった。


帰ってすぐに、キッチンでカレーの準備を始めた。


『手伝うよ』


『勉強あるんでしょ?』


『あるけど…手伝いたい』


また、ギャップ瑞だ。


これを出されると困る。


『じゃ、じゃあ、エビの殻を剥いてくれる?』


お医者さんが手を怪我したら大変だし、包丁は危ないから、瑞が出来そうなことをお願いした。


『どうやって剥く?』


そっか、やっぱり知らないんだね。


めちゃくちゃ秀才の瑞にも、出来ないことがあるって…なんだか可愛く思えた。


『エビはね、こうやって…』


私の手を覗き込むように見る瑞。
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