再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『そうだ、金魚草って知ってる?金魚みたいな花を咲かせるんだけど、赤色なんて、本当に金魚みたいなの。すっごく可愛いのよ。1株でもたくさん咲くから、いっぱい金魚がいるみたいになるの』


『金魚草は…覚えてる。愛莉が、1番好きだって言ってたから』


瑞は、少し照れたような顔をした。


『1番好きだって覚えててくれたんだね。子どもの頃からずっとうちの庭に咲いてたから…』


『金魚草の花言葉は、おしゃべり』


『え!花言葉も?』


『ああ、愛莉が教えてくれた。口をパクパクさせてる姿から、花言葉がおしゃべりになったって』


そんなことまで覚えてくれてたなんて…


花なんて全く興味ないって思ってたのに。


『愛莉が好きな物は…俺も好きでいたいから』


瑞…


何だか心がほっこりするよ。


『ありがとう…いっぱい可愛い金魚咲かせるね』


『ああ』


カレーを作りながら、いろんな話をした。


とても充実した、楽しくて、穏やかな時間だった。
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