離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花～

「じゃ私も訊いていいですか？」

「何を？」

「雅樹さんの女性関係です…私で何人目ですか？」

「交際は一度もしたコトがない…」

「えっ？」

「…特定の女性はワザと作らなかった。浮気とかされるのは嫌だったから…まぁ、女性経験はそれなりにあ…カラダだけの関係と言うヤツだ」

「では、数は・・・」

「分からない…十本の指では足りないな…でも・・・梓と結婚した以上は君一人だ…浮気は絶対にしないと言い切れるぞ」

両親の浮気で辛い思いをしたからこそ断言できるその言葉。

でも、私ＯＮＬＹと言われても、彼の欲求に私のカラダが耐えられるかそうか一抹の不安が過る。

「何でそんな困った顔してるの？君は俺に浮気して欲しいのか？」

「いいえ・・・雅樹さんはもう少しストイックだと思ってたから…」

「・・・俺も今までそう思ってた。でも・・・君を見てると欲情する。君が俺を狂わせたようだ」

「私は何も…」

「そうだ・・・後でお風呂に一緒に入ろうか？梓」

「えぇ～っ！？」

「俺達は新婚だろ？いいじゃないか…」

「でも・・・」

「決まりだ。入るぞ」