離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
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雅樹さんは会食。
相手はあの美波里様の父親・脇坂頭取。
プレオープンの日、私は美波里様に苦い思いをさせてしまった。
その件を父親に言いつけていなければいいけど、ココロは少しだけ不安げに曇った。
私は『高屋エルネ』のフードフロアに立ち寄って、ロコモコ弁当と私の大好きな『虎屋』のどらやきを購入。
外に出ようとすると雨が降り出していた。
降水確率二十パーセントだから絶対に降らないと確信していたけど、私の予想は見事に外れた。
冬の雨はとっても冷たい。
踵を返し、傘売り場に行って傘を購入するかコンビニで安いビニール傘を購入するか迷っているとスーッと私の目の前に黒い折り畳み傘が差し出される。
顔を上げて、相手を見ると神戸さんが立っていた。
「また、会ったな。梓」
「浩明さん…」
と思わず、私は彼の名前を呟いてしまった。
雅樹さんは会食。
相手はあの美波里様の父親・脇坂頭取。
プレオープンの日、私は美波里様に苦い思いをさせてしまった。
その件を父親に言いつけていなければいいけど、ココロは少しだけ不安げに曇った。
私は『高屋エルネ』のフードフロアに立ち寄って、ロコモコ弁当と私の大好きな『虎屋』のどらやきを購入。
外に出ようとすると雨が降り出していた。
降水確率二十パーセントだから絶対に降らないと確信していたけど、私の予想は見事に外れた。
冬の雨はとっても冷たい。
踵を返し、傘売り場に行って傘を購入するかコンビニで安いビニール傘を購入するか迷っているとスーッと私の目の前に黒い折り畳み傘が差し出される。
顔を上げて、相手を見ると神戸さんが立っていた。
「また、会ったな。梓」
「浩明さん…」
と思わず、私は彼の名前を呟いてしまった。