離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
「それって…どう言うコトですか?」

「・・・『高屋』と『花菱銀行』の長年培われた仲を貴方が壊したのよ…」

「私は何も…」

「…何も?私と雅樹さんの見合い話をぶち壊しておいて…貴方は何様よ」

私は美波里さんにその場に突き倒されてしまった。

「痛っ・・・」

倒される際に捻った足首よりも下腹部に鈍い痛みが走る。

「大丈夫か?」

神戸さんが私の元に駆けつけてくれた。

「貴方は誰よ?」

「・・・貴方は『花菱銀行』の脇坂頭取の令嬢ですね…周囲の人が見てるし、動画を撮影してる人も居ますよ…ネットに拡散される前に立ち去った方がいいと思いますが…」

「なっ…」

美波里さんは周囲を睨みつけ、慌てて逃げてしまった。

「立てるか?梓」

「足よりも凄くお腹が痛い…」

「お腹?」

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