離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
捻挫した足首の処置は終えた。
「やっぱり…妊娠してるね…」
「あ、村上さん…産婦人科外来に連れて行ってあげて…槇村先生には連絡してあるから…」
「分かりました…」
私は車椅子に乗せられ、産婦人科外来へと連れていかれた。
「あ・・・君が高屋夫人?」
「あ、はい…」
「槇村先生…これは高屋さんのカルテです…」
「サンキュー」
茶髪の若い男性が私のカルテを受け取った。
「後は俺が押すから…君は救命に戻って村上さん…」
「あ、はい…じゃ後はお願いしますね…」
村上さんは踵を返して、救命に戻って行った。
「貴方は…?高屋副社長では・・・」
槇村先生は私に付き添っていた神戸さんに目を向けた。
「彼女の知り合いです…」
「そっか…じゃとりあえず、待合で待ってて下さい…」
「分かりました」