離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
私を診察してくれた産科医の槇村先生は凄く丁寧に診察してくれた。
お腹の痛みは少しお腹に圧がかかっただけで、流産したワケじゃないと説明。
でも、また赤ちゃんの心音は確認できず、一週間後また来てくださいと言われ、診察は終了。


「一応、高屋副社長にはラインを入れておいた・・・」

「ありがとう…神戸さん」

「…君の妊娠のコトはラインで知らせてない…」

「…自分で雅樹さんにはお話します」

「そうだな…君の口から話した方がいい」

「あの…傘…返さないと…」

「傘…別にいいよ。安物の傘だ」

私の番号が呼ばれた。
椅子から立ち上がろうとすれば、神戸さんが持っていた番号札の紙を奪った。

「足、痛むだろ?貰ってきてあげるよ」

「ありがとう御座います」

彼が私の薬とシップを窓口に取りに行ってくれた。


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