離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
「神戸さんったら…」

神戸さんの元部下。
彼が私に別れ話を切り出し、最後にスキな女性について質問した。
スキな女性は自分の部下だと返した。

もしかしたら、その神戸さんがスキだった女性は…万葉さんかも。

そう考えると少し三人の関係が複雑に見えた。


鍋の締めはラーメン。

最後のラーメンを啜りながら、目の前に座る高崎社長夫妻を見た。
さっきまで万葉さんが実来斗君に離乳食を与えていたかと思えば、今度は高崎社長がミルクを飲ませていた。
その間に、万葉さんがラーメンを啜った。


二人で協力し合い、育児をしているその姿を見て、私も雅樹さんとああなりたいと思った。

「どうした?」

「雅樹さんも高崎社長みたいに育児手伝って下さいね…」

「そうだな・・・」

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