離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
「俺達は元々…離婚前提とした偽装結婚だったんだ…」

「…ふざけてるのか?高屋」

神戸先輩は俺に苛立ってお手拭きを投げつける。

「俺はスキな人が出来たと言って梓に別れを告げた男だ。余り…人のコトは言えないが。お前よりはマシだ」

「でも、今は本気だからな…」

「本気じゃなきゃ…俺はお前から梓を奪い返してる所だ…」

「…俺は神戸先輩が羨ましいんだ…梓と付き合って絆を深めていった神戸先輩が…」

「今からでも遅くないさ…そうだろ?」

「あぁ」

「峻斗と万葉さんもそんな感じだ」

「えっ?」

「あそこは一夜の過ちで万葉さんが妊娠。
子供を産ませる…それだけの結びつきで結婚した。
二人も交際ゼロヵ月からはじまった。でも、今ではとっても仲がいい」

「へぇー…初めて訊いた…後で高崎社長に訊いてみよっ」

「おいっ!?そんなコト訊くな…俺が怒られる」



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