離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
少しでもカラダを動かせば全身に激しい痛みが走った。
それでも、私には確かめたいコトがある。

私は辛うじて動く頭だけを動かし、辺りを見回す。
私のカラダには無数のチューブが取り付けられていた。
その先には点滴、数字が色々と表示されているモニター。

私の横たわるベットは医療器具で囲まれていた。

「高屋梓さん…俺の声聞こえますか?」

目の前に顔見知りの産科医の槇村先生の顔が見える。


「あ、赤ちゃんは・・・?」

「赤ちゃんは無事ですよ…心配しないで下さい…高屋さん…カラダの何処が痛みますか?」

「全部…」

「分かりました…伊藤さん、鎮痛剤を追加してくれ」

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