離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花～
私も退院して、高屋社長夫妻を説得して、私が雅を引き取った。
雅を抱っこして、病室の雅樹さんを見舞う毎日。

「今日は初めておすわりをした」

「今日は初めて離乳食のお粥を口にした」

「今日は初めてあんよした」

私は雅のコトは眠る雅樹さんに必死に話した。
私の言葉に対して応答がなくても話し続ける。

雅は私と彼の息子だから―――・・・

「すいません…お世話をお掛けします…」

雅樹さんの世話する担当看護師の加藤さん。
お義母さんと同じぐらい年齢のベテラン看護師。

「奥様は本当に勉強熱心ですね…」

私が見ていた介護士の資格習得の為の本を見て、加藤さんが感心した。

「…私も彼のお世話が出来るようになりたいと思いまして…」

加藤さんが私に色々と内緒で清拭など彼の世話に必要な知識を教えてくれた。


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