離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花～

辰希さんの言葉通り、子供は日々日々成長していく。
ママの私も驚くほどのスピードだ。

仕事がある時は『高屋エルネ』内にある保育園に預けた一歳半の雅を迎えに行き、フードフロアでお弁当を買って帰る。
そして、雅樹さんの決めた『ビバレッジレジデンス』の部屋に帰宅。

この広い部屋の空間とウッドデッキを闇に染める夜が寂しいココロを助長する。

雅と眠っていたベットはかって雅樹さんと眠ったキングサイズのダブルベット。

私には雅が居る。だから、孤独じゃないけど。

寂しくないと言えば嘘になる。

無性に彼の声が訊きたくなる。
抱き締めて欲しくなる。

そして、彼に「愛してる」と囁いて欲しくなる。

それは無理だと分かっていても、叶わぬコトだと思っていても…

私は雅樹さんの存在を求めている。