離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
「いつ来ても…素敵な場所ですね…副社長」

「遊佐は此処が凄く気に入っているようだね…」

「はい」

ショッピングモールも一ヵ月半後のオープンに向けて急ピッチで工事が進められていた。

私達は念の為、工事関係者から渡されたヘルメットを被り、現場を回る。

「あそこの店舗は完成していますね…」

既に店の内装が完成している店舗もあった。

「私の大好きな和菓子の店です…」

「へぇー…遊佐のスキな店か…」

「はい」

「俺達の新居はベリーヒルズで探す?遊佐」

「えっ?」

「・・・何?結婚しても…君は実家から出ないの?」

「いえ・・・」

「でも、此処のレジデンスは人気ありますから…早めに押さえないと…住めないですよ。副社長」

「そうだな…じゃ帰り際に…不動産屋に寄ろう…遊佐」

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