離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
俺が待合のソファで腰を下ろしてiPhoneを弄りながら待って居ると梓が片手に小冊子を持って診察室を出て来た。

「待った?」

「随分と長い話だったな…」

「まぁね…食事について・・・色々と教えて貰っていたから…」

「そっか…」

「食事は毎日のコトだからね…」

「梓…君の方が心配だな…少し痩せてないか?」

「え、あ…私は別に…」

彼女は俺の秘書で妻…四六時中一緒に居る。

「前髪伸びてるな…」

「あ、そう?」


俺は彼女に凄く苦労を掛けている。

「たまには…息抜きすればいい…」

「えっ?」

「・・・診察も終わったし…俺は部屋に帰る…美容院に行ってカットして貰え…」

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