離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
久しぶりの明るい話題に私達三人にも笑顔が戻った。
でも、お寿司は生もの。妊娠中には食べない方が良いネタもあるので、私は無難に卵や稲荷、コーンの軍艦巻きを口にした。


雅の寝静まった後、予め買っておいた妊娠検査薬で調べる。

「本当だ・・・」

私と雅樹さんはソファに腰を下ろし、検査窓の赤い+を見つめた。

「貴方の笑顔が見れて、とっても嬉しいです」

「梓…」

私は彼の笑顔に感極まり、瞳に涙を浮かべる。


「ゴメンな…梓…俺…死にたいと思っていた…」

伊集院先生の言葉は見事に的中していた。
彼は追い詰められていた。
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